オリンピック・パラリンピックマスコットの名前の由来

オリンピック・パラリンピックマスコットの、名前の由来

 

「2020」という数字を見れば誰でもそれを思い浮かべることができるくらい、東京オリンピックが盛り上がってきていますね。4年に一度のスポーツの祭典、ぜひとも成功してほしいものです。

 

そしてそんなオリンピックのニュースとして先日、嬉しい発表がありました。それは、2020年東京オリンピック・パラリンピックのマスコットキャラクターの名前が、発表されたというものです。すでにご存知の方が多いと思いますが、藍色でオリンピックのキャラクターが、「ミライトワ」、そして桜色でパラリンピックのキャラクターが「ソメイティ」という名前です。

 

それぞれのキャラクターの名前にはもちろん、オリンピックへの願いが込められています。まずオリンピックのキャラクター・ミライトワですが、これは「素晴らしい未来を永遠に」という願いが込められています。「ミライトワ」を漢字で表記すると「未来」「永遠」となる、ということですね。込められた意味が分かりやすい、シンプルでストレートな名前となっています。

 

そしてもう一方の、パラリンピックのキャラクター・ソメイティ。こちらはミライトワと比べると、一見してどのような願いや意味を込めて名付けられたのか、ちょっとわかりにくいかもしれません。それもそのはずで、実は英語の「So Mighty」とかけられている名前なのです。これは日本語に訳すと「とても力強い」という意味で、まさにオリンピックで活躍する選手たちを表しているようですね。

 

さらにソメイティには、別の意味も込められていると言います。それは、桜の種類のひとつである「ソメイヨシノ」です。開催国日本の国花である桜を名前につけることで、「桜をめでる日本の心」を表現しているとのことです。「力強い」というだけではない、より深みのある名前となっているのですね。

 

これらミライトワとソメイティのデザインは、組織委員会が公募した上で3案まで絞り込み、全国の小学生による投票で決められたことが話題となりました。では、この名前はどのようにして決められたのでしょうか。実は名前に関しては、ネーミングの専門会社がオリンピック用とパラリンピック用にそれぞれ30案も提案して、その中から組織委員会の審査会が決定したそうです。国内の商標調査などを行って、国際オリンピック委員会の商標調査をクリアして、ようやく正式に決定となったのです。決定してから商標などで使えなくなってしまったら、大変ですものね。

 

2020年の東京オリンピック開催が刻一刻と近づいてきていますが、選手たちの活躍はもちろんのこと、それぞれ願いを込めて名付けられたミライトワとソメイティが大舞台に立つ姿も、今からとても楽しみですね。