名づけの流行は繰り返している?
流行というものは、グルグルと回る傾向があります。
どういうことかというと、数十年前に流行っていたものが、
またじわじわと若者に再認識されて流行りだす、ということです。
最近ですと、
レコードやカセットテープなんかがまた流行しているというニュースが取り上げられていましたよね。
なんでも、デジタルデータに囲まれて育った世代にとっては、
「物体としてそこにある」ということが逆に新鮮だったようです。
大手の音楽配信サービスが終了したりと、そのような大きな流れがあるのは確かなように思われます。
そしてそのような流れは、名前の世界においても感じることがあります。
親が生まれてくる子供につける名前にも流行があるというのは、なんだかおもしろい気がしますね。
でも確かに、
名前を聞くと「若い感じがする」「この名前だと、中年くらいの人かな?」
というような印象を持ちますよね。
私たちも、無意識のうちに名前の流行、時代性というものを感じ取っているのかもしれません。
さて、最近の新しい名前の流行というと、やはりキラキラネームが思い浮かぶでしょうか。
この「キラキラネーム」という名称は、人気漫画主人公から付けられたとも、
キラキラしている印象の名前だからとも言われますが、明確にはされていないようです。
ここで2014年のキラキラネームランキングを見てみると、1位から順に、苺愛と書いて「ベリーア」、
華琉甘と書いて「かるあ」、愛羅と書いて「てぃあら」などがランクインしています。
こういった、漢字からはまず想像できない読み方をさせるのが、キラキラネームの特徴のひとつのようです。
しかし今では、逆に昭和的な名前がまた流行しているという話もあります。
たとえば昭和24年のランキングを見てみると、男性なら「博」「茂」「清」など、女性なら「幸子」「和子」「洋子」などです。
キラキラネームが流行していた頃には「シワシワネーム」などと呼ばれていたこともありましたが、
今やまた流行の兆しがあるようです。
このように、名づけの世界においても、流行はある程度巡りめぐっているのかもしれません。
そうすると、キラキラネームを付けられた方たちがお年寄りになるころに、
またキラキラネームが流行ったりするのでしょうか。
そんなことを考えながら新しい名前を考えるのも、また楽しいかもしれません。
かといって、流行は乗れば良いのかというと、また違う気もします。
「流行だから」「流行っているから」という理由でお子様に名づけるのではなく、
あなたの気持ちや祈りを、真摯に込めた名前を付けてあげることが、
何より大切なのではないかと思います。
流行や込めたい気持ちのことなど、詳しくは名づけの専門家に相談してみるのも良いかもしれませんね。