子供の名前をつける際に気を付けるべきこと

将来子供が生まれたとき、皆さんは子供にどのような名前を付けますでしょうか。「良い名前」や「悪い名前」という区別は無いとは思いますが、名前はその子供に一生ついてまわるものであるため、後悔しないためにも十分に考えて名前をつけたいものです。今回は、子供に名前を付ける際に気を付けておくべきことをご紹介していきたいと思います。

違和感の無さ

名前を付ける際にもっとも重要視されるもので代表的なものとして、名前としての「違和感の無さ」が挙げられます。「姓(苗字・氏)とのバランス」や、「発音した際の聞き取りやすさ」、「使っている文字自体に変な意味は無いか」などがあり、これらを考慮して名前を決めていく場合がほとんどです。ここでは「違和感の無さ」を解説していきたいと思います。

姓と名とのバランス

まず「姓名のバランス」についてですが、総画数は21画から58画に収まるとバランスが良いとされています。画数が少なすぎると、あっさりしたイメージを与えてしまうことが多く、また画数が多すぎると重く堅苦しいイメージを与えると言われています。また、姓(苗字・氏)と名の間に画数の差がありすぎると、頭でっかちな印象を与えてしまったり、逆に貧弱な印象を与えてしまう等ということもありますので注意が必要です。あっさりした姓(苗字・氏)の時は、画数の多い字と少ない字を交互に配置することでバランスのよい姓名になると言われています。
次に、「添え字(止め字)から名前を考える」という方法があります。添え字(止め字)とは名前の最後につく字のことで、二文字以上の名前にする時は、好きな漢字に添え字をつけて作る方法が主流となっています。

代表的な添え字とは

また、最初の文字がなかなか決まらない場合は、添え字(止め字)にから考るという方法もよく使われる手法です。代表的な添え字としては「菜」「香」「美」「太」「輝」「介」などがありますので、是非覚えておいてください。次に、発音のしやすさについて説明していきます。発音で気を付けるべきことは、濁点が重なりすぎないようにするということがあります。濁音が重なり過ぎてしまうと、全体的にどうしても濁った音となってしまいます。出来れば、姓名全体で濁点は2字までに抑えることをお勧めします。また、グローバルな現代ならではの、発音の考え方もあります。それは、「外国人が聞いて悪い意味の英語と同じ発音にならない名前にする」ということです。たとえば、「吉良(きら)」という名前の場合、外国人にとってはKiller(殺人者)と同じ発音となってしまうことがあります。今後はよりグローバル化が進んでいくことが予想されるため、是非こちらも注意して頂きたいと思います。

ネットで検索結果を気をつけよう

次に、気を付けたいポイントとして、「ネットでの検索結果に気を付ける」ということがあります。これは近年急速に増えてきた、まさに現代ならではの観点であり、子供の名前をGoogleやYahoo!で検索したときに本人の情報が上位に出るかどうかを確認するということです。では、なぜそのようなことをするのでしょうか。理由は、世の中で「悪い意味で」有名な人との名前の一致を避けるためです。まず避けたいと思われがちなのは、犯罪者や有名なキャラクター、また芸能人(作家・役者、特にポルノ俳優など含む)と同じ名前となることです。
もちろん子どもが大きくなるまでの間に世の中の情勢は変化していきますが、事前に調べて分かる名前だけでも、避けておきたいと考える人が多くいるとのことです。
そして次に考えるのは、「その名前が複数ヒットするか」、「まったくヒットしないか」という点です。
あまり検索をかけてもヒットしないユニークな名前の場合は、芸能人を目指す人であれば検索をした際に上位に挙がってきてよいと思います。しかし、もし炎上沙汰をおこしてしまえば一生その呪縛から逃れられないというデメリットもあります。逆に多数ヒットする場合は、そこそこに一般的でありふれた名前ではありますが、炎上・ネットストーキング耐性は高いかもしれないというメリットがあります。

子供にとっての使いやすさ

最後にに気を付けたいことは、子供にとっての使いやすさにあると思います。誰しもが「呼びやすいような名前であること」が実は最も大事なのではないでしょうか。名前は、自分自身で発音することも多くありますが、周囲の人から呼ばれることのほうがはるかに多いものです。
「短い名前」や「発音しやすい名前」は、小さな子どもや年配の人であっても覚えやすいため、名前を呼んでもらえる機会が多くなるかもしれません。心理学的にいいますと、人は「よく聞くもの、よく見るもの」に対して好感を持ちやすいといわれています。これはザイアンスの法則とも呼ばれており、本や新聞、周囲の人間によく見られる名前は、身近に感じて親しみを持ってもらいやすい可能性があります。ここで呼びやすく、覚えやすい代表的な名前を紹介していきたいと思います。

1. けい

「けい」という名前はシンプルでとても覚えやすいとされており、また海外の人にとっても発音しやすい名前とされています。明治安田生命の名前の読み方ランキング(2017)でもトップ50に入っている人気の名前でもあります。テニスの錦織圭選手や野球の井川慶選手など、世界で活躍している人も多い名前です。また漢字の種類も多いため、両親の願いや思いを込めた漢字をつけることもできます。

2. かんた

名前の最初の母音が「あ」で始まり、途中や最後に「ん」の入る名前は覚えられやすいという法則があります。かんたは最初の母音が「あ」であり、「ん」も入っているため、とても呼びやすく覚えやすい名前といえます。また「かんた」という響きは、まっすぐで元気いっぱいなイメージがあり、人望があつい方が多いようです。勘太、寛汰、幹多など、漢字もいろいろ考えられるため、候補の一つとして考えてみたいものです。

3. りく

「りく」という名前は、活発でおおらかなイメージがあります。1文字で「陸」とすれば、雄大な感じがしますし、2文字で「理久」だと知的な感じになります。明治安田生命の名前読み方ランキング(2017)では5位と、トップクラスの人気を誇る名前です。名前の最初の母音が「い」で始まると、名前を呼ぶたびに口角が上がり、こちらが笑顔になるという理由もあるそうです。

4. れん

「れん」も、男の子に人気の名前のひとつとされています。途中に「ん」が付く言葉は、日本人にとって最も発音しやすい名前といわれています。子どもの頃は皆、肯定する際は「うん」と言いますし、赤ちゃんの話す言葉は「まんま」や「わんわん」など「ん」が入るものが多いです。母音を持たない「ん」は、その前の音を際立たせる効果も持っており、2音の「れん」の場合は、「れ」の凛々しい印象が相手に強く伝わります。

5. たろう

最後に、日本男子の代表的な名前といえば「太郎」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。桃太郎や金太郎など、昔話でもなじみ深く、公的な書類の記入例でもよく見る名前の一つです。よく見かける名前は、それだけ親しみが湧きやすいともいえます。バイオリニストの葉加瀬太郎さんや、芸術家の岡本太郎さん、元総理大臣の麻生太郎さんなど世界的に活躍している人も多く、海外でも覚えられやすい名前のひとつであるため、お勧めです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。名前をつける際は、自分自身の子供に対する想いや願い、好みだけで決めるのではなく、発音のしやすさや覚えやすさなどの利便性の面も考えて決めていきたいものです。名前によってその子の人生が変わってくることもあるので、慎重に決めていきましょう。子供がいないという方でも、今のうちからどういう名前にするのかをじっくり考えてみて下さい。

 

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