芸能人が改名するということ

芸能人の改名について考えること

 

改名とは、文字通り「名を改める」ということです。

少し前に「キラキラネーム」が話題になっていたときには、「将来名前を変更したい」という文脈で改名に注目が集まっていました。

「名は体を表す」という言葉もあるように、名前とは単なる割り振られた記号ではなく、他のものと区別するためだけの識別コードでもなく、そのものを表すものです。

自分が胸を張って名乗れる、そんな名前で人生を歩んでいきたいものですね。

さて、名前を改名したいというのは、そのキラキラネーム周辺だけの話題ではありません。

例えば芸能人でも、ときには芸名を改名することがあります。

芸能界というのはイメージが何よりも大切な世界ですから、そこにおける名前というものは、非常に重要になってきます。

 

芸能人にとっての芸名とは

 

例えば「山田さん」と「龍宮寺さん」という名前だけを見たとき、明らかに受ける印象は違ってきますよね。個人的な印象でいうと、「山田さん」はなんとなく優しそうな、おっとりとしている印象を受けます。

一方で「龍宮寺さん」には、カリスマのような、何かスラっとしていて切れのある人であるような印象を抱いてしまいます。

しかしもちろんのことながら、必ずしも、生まれ持った名前とその人の人柄や印象が一致しているとは言えません。

ですから芸能人は、世間にどのように見て欲しいかというマーケティング的な視点も取り入れながら、芸名というものを決めていくのですね。

さらに芸能人にとって芸名とは、インターネットで検索する上でも非常に重要な役割を果たします。

世間でどれくらい話題になっているのか、どのような受け止め方をされているのか、どんなイメージを持たれているのか。

そのようなことが、自分の芸名を検索するだけで一目瞭然なのです。ですから、万が一何か不祥事を起こしてしまったときなどは、芸名の検索結果がその不祥事の記事やコメントで埋め尽くされてしまうことになります。

そして謝罪や贖罪が終わって、改めてスタートをきったとしても、インターネット上の情報というものは、そう簡単には消せるものではありません。

不祥事の後にその芸能人のことを知った人でも、気になって検索してみたら不祥事の記事が大量に出てくる、という光景を見てしまうことになるのです。

すると、その芸能人を見る目が変わってしまうこともあるかもしれません。

 

終わりに

 

ですから、芸能人にとって改名というのは、文字通り新しいスタートをきるときに重要なものになってきます。

今までその芸名についてきたイメージとは違う、新しい今の自分をみてほしい。そんな気持ちが、改名という行為に込められているのかもしれません。

ですから私たちも、芸能人の改名のニュースを見たときは、応援の気持ちを持っていたいものですね。