名前の付け方には流行がある!?時代や世相を反映したものも

子どもの名付けは、親御さんにとっては何度経験しても頭を悩ませることになるテーマでしょう。まして、はじめての経験であればなおさらです。個性的な名前、かわいい名前、かっこいい名前…などなど、テレビなどのメディアでも様々なタイプの名前を見かけることがありますが、本当にその名前でいいのかという悩みは尽きないものです。
子どもの名前は一生使うものであるからこそ、いろいろな選択肢を検討して最も良いものを選びたい、そう思っている親御さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな悩みの多い「子どもの名付け」について、近年の流行をご紹介します。名付けに迷われている親御さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

子どもの名前には流行がある?年代別の流行

子どもに名前をつけるとき、どのようなことを念頭において名付けをするでしょうか。たとえば、男の子の名前ならかっこいい名前、女の子の名前ならかわいい名前というのは基本的なところでしょうが、他には文字のイメージがよいか、音の響きがよいかといったところも検討のポイントです。また、漢字から読みがわかりやすい、あるいは反対に、一見したときの漢字と読みが実は異なるという個性ある名前のほうがいいという親御さんもいらっしゃるかもしれません。あとは、生まれた季節や時期を名前に取り入れて、名前とその子どもが生まれた時期とをリンクさせたり、あるいは家族の絆の象徴として、親の名前を一字取り入れたりというようなことをしたり、字画の縁起を取り入れるという方も珍しくありません。
名前の流行というのは確かにあり、それは年代によってある程度の傾向を知ることができます。たとえば、1980年代・昭和55年、つまり現在の30代の方々が生まれた年の男の子の名前の流行は、「大輔」が圧倒的に多かったと言われます。これは昭和61年ごろまで一位の人気を持ち続けていました。その後、昭和63年頃から「翔」の字が人気を得始め、「翔太」や「大翔」といった名前が流行しはじめます。これらは1998年ごろから出始めた人気です。「大」や「翔」といった、大きい、羽ばたくようなイメージというのは、子どもに力強く羽ばたいて欲しい、力強く生きてほしいという親の願いを反映したものでしょうか。
なお同時期の女の子の名前では、「優」の字を用いた「優」「優花」といった名前や、「さくら」などが人気を集めていました。「花」「咲」「海」「月」などといった、自然に由来する文字がセレクトされていたのもこの年代の流行の特徴です。また、草木が茂る様子を表す「萌」もこの時期に強い人気となっていました。
傾向に少し変化が見られるのは2011年頃からで、漢字の一部分の読みを省略して、読ませたい読み方に合わせて漢字を振る、というような手法がとられはじめました。たとえば「結愛(ゆあ)」や、「心愛(ここあ)」などが代表的なもので、そのほか「結菜(ゆな)」や「結衣(ゆい)」といった名前もこの時期の特徴です。
同時期の男の子の名前では、長らく人気を誇っている「翔」の字を使った「大翔」に加え、「蓮」や「楓太」、「樹」といった名前が登場し始めます。これは現代でも人気の名前で、ランキングでも度々目にすることができます。

近年の流行はどのような名前?

近年の流行に近い傾向が見られ始めるのは2014年頃で、この時期には男の子は「陽」の字を使った名前がよく見られるようになります。「陽向(ひなた)」や「陽太(ようた・はるた)」、「朝陽(あさひ)」といった名前がランキングでも登場します。依然、「大翔」は人気を持ち続けており、この時期のランキングでも2位を獲得しています。
また、このときから「翔」を使った名前で「陽翔」、「結翔」「悠翔」などもじわじわと人気が出てきている様子がうかがえます。
女の子では、2014年から2015年にかけて「陽」「葵」という名前がランキングに登場しはじめるほか、この2つの文字を組み合わせた「陽葵」といった名前が登場します。「陽葵」は一般に「ひまり」と読まれ、「ひまわり」という漢字の「向日葵」、そして太陽の「陽」から当て字としたものでしょう。
また、「凛」という名前がランキングに見え始めるのもこの時期です。決して珍しい文字や読みではありませんが、これは音や文字から選んだというよりも、「凛とした」という形容詞が示すような性格に育ってほしいという願いの現れであると読むことができます。
最新の名前ランキングでは、男の子の名前は「蓮」が一位、その下に「湊」が続き、「大翔」「大和」「陽翔」と続きます。「大」や「翔」の字が持つ大きくたくましいイメージと、日本人らしい「和」を組み合わせた「大和(やまと)」くんは、ある種懐古的な趣きもあります。一方で女の子の名前では、「結月」「結愛」「結菜」と、1位から3位まで「結」の字が入っていることが特徴といえます。「月」の字が名前に入っていることも特徴的で、「ゆづき」といった読みが人気です。また4位には「杏」5位には「さくら」と続きます。5位の「さくら」は2014年頃からじわじわとランキングで順位を上げてきた名前で、日本人のイメージする春の花、「桜」をひらがなで表記することによって、より柔らかく優しい印象を与える名前です。
読み方についても少し見てみると、男の子では「はると」「ゆうと」「そうた」が1~3位、4位には「みなと(=湊)」、5位には「はるき」と、1位から5位まですべて3文字の名前が続いています。「と」の字には、「人」を当てることもありますが、ランキングから察するに「人」よりもむしろ「翔」の字が当たっているケースが多いと推測されます。また、「大和」の「和」が当たっているケースも相当数あるでしょう。
女の子の名前の読み方では、「ゆい」が1位、2位に「あかり」、3位に「はな」と続きます。特徴的なのが4位の「めい」と、5位の「えま」で、これらはもともと日本人名では珍しい類の音ですが、外国人名やキャラクター名などから漢字を当てた名前がかなり浸透してきていることがうかがえます。

子どもの名前の流行で何がわかる?

こうしてみると、やはり年代ごとに子どもの名前にはある程度、使われている文字や読みに傾向があることがわかります。
また、子どもの名前にはタレントなどの有名人、映画俳優や、アニメーションなどの登場人物・キャラクターの名前をもじったものなどもあるため、特徴的な名前があれば、その子が生まれたときに流行していたものや世相を知ることができます。
とはいえ、必ずしも流行しているものを名前の中に取り入れなければならないというわけではありません。親の気持ちとして、どうしても入れたい文字などがあればそれを採用してもよいでしょう。いずれにしても、年齢が進んでも後悔や違和感のない名前をつけてあげることが、親御さんと子どもの両方にとって重要なことといえます。

まとめ

子どもの年代ごとの名付けの流行について、この記事で解説をしました。子どもの名前には年代ごとに傾向や特徴があることがわかります。
流行しているものに思い入れが強ければ、それを子どもの名前に取り入れてあげるのももちろんよい選択肢ですし、そうではなく、名前に使う文字の意味から名付けをしてあげるのもよいでしょう。
いずれにしても、じっくりと考えて後悔のない名付けができるよう、この記事を参考にしてみてくださいね。

 

命名依頼ご検討の方へ

推奨命名プロ:http://www.meimeishi.jp/

メルマガ登録:https://tsuku2.jp/mlReg/?scd=0000084264

ECマーケット:https://tsuku2.jp/meimeishi567

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA